ベトナムコンサルティング会社へのインタビュー

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ハノイに本社を置くVIJA LINK 社のカイン社長にインタビューしました。
同社は日系企業を対象にビジネスマッチング、ベトナム進出支援、人材紹介、翻訳・通訳
業務、教育サポートなどを行っています。

深野:VIJA LINK さんはベトナムでビジネス展開したい
日本企業のためにコンサルティングをされています。IMG_5661

カイン:はい。今年で7年目になります。

深野:7年目と若い会社ながら非常に活躍されています
が、簡単に自己紹介をお願いできますか?

カイン:VIJA LINK のカインと申します。弊社は2010
年6月に設立し、今年7周年を迎えました。

弊社はベトナム新設支援、ベトナムの優秀な人材を日本企業に紹介しています。
翻訳、通訳、ビジネスマッチング、日本留学コンサルティングもやっております。

この7 年で、特に日本の製造業の分野で多くの優秀な人材を紹介でき
ました。日本勤務やベトナムに新設した日本企業への紹介です。

また、ベトナム進出を予定する日本企業から多くの問い合わせがありました。
主にレストランなどサービス業ですが、農業分野もベトナム進出に関心が高いですね。

また製造機械加工、電気製品加、プラスチック、
金型製造などの中小企業も関心が高いです。

深野:ありがとうございます。これをご覧の方は、中小
企業の製造業の方が多く、ベトナムの販売会社を探して
います。

そういった企業からの視察受け入れや、販売店を一緒に探すこともやっていただけるのでしょうか?

カイン:はい。最近はベトナムで物を売りたいとか、移設したいと考えている会社もあり、
当社にも、エージェントを探してもらいたい、ビジネスマッチング、企業マッチングして、アテンド、
契約交渉してほしいとった依頼が多くありました。

日本企業は経営判断が遅く感じる

深野:なるほど。ただ、文化が異なるため、ビジネスの進め方にも違いがあると思います。
日本とベトナムの企業の違いを感じるのはどのあたりですか?

カイン:違うのは、判断スピードです。特に日本人の経営者は判断が遅いですね。
ベトナム企業は会ってからすぐ見積もりくださいとか、製品を出してくださいとか、
また契約して行きましょうとかスピーディーで、1カ月、
2カ月、3カ月のうちにすぐやりたいんです。

深野:一方の日本企業は?

カイン:日本企業は1年間くらいかかります。
6 か月から1年間くらいで検討するとなると、遅いのでベトナム企業がチャンスと思っている案件も、チャンスがなくなります。
ベトナム企業はそんなに待てないです。

深野:待てないので次の会社と交渉を始めてしまうと。

カイン:そう、そうなんです。ベトナム市場に入る時は
スピードがとても重要です。

深野:判断スピード以外では、販売店の契約となった時に、エージェントですとか、ベトナムの商社と契約をす
る時に気を付けるポイントはありますか?

カイン:そうですね、ベトナムには「多くのものを売れる」「なんでもできる」と強気な企業が少なくないです。

深野:日本人はそういうところを控えめに言いますけど、
(ベトナム人は)大きめに「私たちはこんなにできるんだよ」と言う人が多いわけですね。

カイン:そうです。ですので、代理店に依頼する前に、その会社の能力を真剣に検討することが大事です。
例えばコンサルティング会社を通じて企業調査とか、情報を集めて選んだほうが良いと思います。

深野:それは、経営者の評判や、どれくらいの規模でどういったビジネスをしているのかを確認するということですか?
話を裏付けるものなどあるのでしょうか。

カイン:はい。例えばコンサルティング会社は、直接インタビューしてその分野の中のネットワークを確認することが大事ですね。
またインターネット上にその会社のレビューがけっこう載っています。

深野:その会社がどういう会社か、どういうビジネスをしているとかがネット上でレビューされている、と。

カイン:そうですね。もちろんベトナム語ですが。

深野:ベトナム語で、評判の良いところとちょっと悪いところが載っていたりするんですね。

カイン:はい。いずれにしても、どちらも直接ヒアリングします。
周りの会社の評判とかですね。インターネットとか新聞なども調べてレビューすることが可能です。

深野:なるほど。ただ日本の企業にはなかなか難しいかもしれませんね。
ところで、ベトナムでビジネスをするとなるとどうしてもお金の回収を心配します。

まずベトナムの企業と取引をするには、どの通貨を使うのが一番良いんでしょうか?

カイン:ベトナム企業はけっこうドルを使います。
円を使う会社もありますがほとんどの企業がドルですね。

振り込みも今はベトナムも銀行が多いですね。
送金や入金も自由にできるので支払いは問題ないと思います。
日本企業は信頼がありニーズも高い

深野:私のお客さんもですが、支払いの回収のところをみなさん一番心配されます。
ベトナムに限らないかもしれませんが、もしアドバイスするとしたら、支払いの回
収について、どういうところに気を付けて行ったら良い
と思いますか?

カイン:そうですね。特に回収、つまり新設した時です。

深野:販売店に物を販売した時、特に最初ですか?

カイン:弊社は多くの日本の会社を手伝ってきましたが、
最初の2、3回は前払いにしていただきました。そして、
信頼性が出来てからL/C を開設(信用状取引)しました。

深野:信用状を開設して、回収できるかたちの取引をしているということですね?

カイン:はい。日本企業は前払いが多いですね。日本の会社は自社の製品に自信を持っていますし、
ベトナムの市場でニーズが高いです。

ですから、前払いの要求ができると思います。

深野:なるほど。しっかりと安心してビジネスがスター
トできるようにまず前払いして、その後はL/C でat
sight で例えば30 日とか後払いとか、そういう契約に
移行して行くというのが今のベトナムの段階では一番良
いんじゃないかということですね。

カイン:そうです。

販路開拓に第一歩は現地視察から

深野:これは貴重なアドバイスだと思います。
それからベトナムでこれから販路を作っていきたいという相談も私のところに多くあります。
ベトナムに販路を作るには、まずなにから取り組んだら良いですか?

カイン:そうですね。やはり最初は視察した方が良いです。
例えばお菓子を販売する時は、ベトナム人はどんなお菓子が好きなのか、どれくらいの甘さが好きなのか。
それらを視察することは重要です。

そういう調査とベトナム人の趣味ですね。それから代理店や多くの人に少し
インタビューしたり、代理店を訪問したりしてどんな製品が多く並んでいるかも見たほうが良いですね。

深野:なるほど。

カイン:そして、良いパートナーをちゃんと探してそれからやった方が良いと思います。

深野:はい。日本にいるだけではなかなか情報が得られないのと、
やはり御社のように日本人の経営者の事情をよく理解して、
日本の事情もよく理解していて、もちろんベトナム人ですから、
ベトナム人の気持ちも良く分
かって、ベトナムの文化も理解している会社にお願いすると言うのがやっぱり一番ですね。

カイン:そうですね。

深野:もう一つ伺いたかったのが人材です。
ベトナムに販売店を構築して、その後ベトナム人を雇い、そこで販
売した製品のアフターフォローをしたいとか、
そういうところまで考えている会社があるのですが、人材を雇う
時のポイントを教えてください。

カイン:はい。

深野:まだベトナムに法人がなく、日本からベトナムの
スタッフに指示を出したいと考える会社が多いのです
が、まずそういう契約は可能でしょうか。

カイン:そういう会社もベトナムで人材の契約はできます。
直接日本の会社、日本法人と契約しても大丈夫です。

また、ベトナム法人を新設してから、ベトナム法人でベ
トナム人と雇用契約すれば問題ありません。

深野:なるほど。ちょっと確認ですが、会社が日本にある場合、
日本の会社がベトナムの個人と契約するというのは可能ですか?

カイン:それも可能です。

深野:その場合、その方とはどういった契約になるんですか?

カイン:その場合は日本の法律で契約して大丈夫です。
ただ、短い場合はできますが、半年や1年などの長期間は難しいです。

何故かと言うと、そのベトナム人スタッフが社会保険とか医療保険に加入しなければならないので、
もし日本法人がベトナム人と雇用契約をしたら、ベトナムでその保険をカバーすることができません。
つまり日本で保険契約をしなければならないのです。

深野:そうするとなかなか難しくなりますね。その場合、
御社から人材を派遣していただくのは可能ですか?

カイン:可能です。日本企業がまだベトナム法人を設立できていない場合は、当社から派遣できます。
個人よりも信頼できる現地企業との連携が重要

深野:これは凄く重要なポイントですよね。
みなさん人材が欲しいと言う方は凄く多いんです。

製品が売れたのでアフターフォローしてほしいとか、
見込み客のお客さんを定期的に訪問してほしいのでベトナム人スタッフにお願いしたいという方がいらっしゃいますが、
独立起業したような個人を雇って使うというのが非常に難しい部分があります。

ある商社の事例ですが、月500 ドル払って現地の個人事業主に営業先のフォローを依頼したものの、
たまたま実態を見てしまい、何も仕事をしていなかったんです(笑)。

カイン:そういうこともあるかもしれません。

深野:英語と日本語とベトナム語ができるというだけで、
高い給料を払ってそういう方を雇ってしまうという方も
多いんですけど、やはり失敗が多い気がします。

カイン:そうですね。それを避けるためにも、できれば最初のステップはコンサルティング会社、人材派遣会社と協力した方が良いです。
契約をちゃんとして最初はコンサルティング会社の中の優秀な人材、経験がある人にやってもらい、
法人が出来てから正採用にした方が良いです。いわゆる直接雇用契約ですね。

深野:これは実は、日本で外国人を雇うのと同じで非常
に難しいですね。

カイン:そうだと思います。本当にショート期間であればできますけど、何ヶ月間はあまり良くないと思います。

深野:そうですね。あと、個人の方の場合、普段の勤務状況を追いかけきれませんよね。

カイン:そうですね。限界があると思います。

深野:わかりました。最後に日本企業に向けて、ベトナム進出のアドバイスをお願いします。

カイン:はい。ベトナムはとても潜在的市場で人口も多く、特に日本や日本人が大好きですので、安心してベトナムに新設してください。
特にベトナム人はとてもハングリーで、いつも前向きで一生懸命働きます。
また日本企業で働きたい人が多いので、採用もご検討ください。

もちろん深野さんと弊社が全力でサポートいたします。

深野:はい、本日はありがとうございました。

【会社概要】
会社名 VIETNAM JAPAN Link Joint Stock Company(VIJA Link JSC)IMG_5664
設立 2010 年6 月28 日
代表者 TRAN THI KHANH ( チャン・ティ・カイン)
住所 5 F l o o r , 1 0 6 P h o H u e S t r e e t , H a i B a
TrungDistrict, Hanoi,Vietnam
Tel (+84) 43577 2008 | (+84) 439449323 Fax (+84)4-3577 2007
ホームページ URL http://vjl.com.vn/

<主な事業の内容>
ビジネスマッチング、ベトナム進出支援、人材紹介
翻訳・通訳業務、教育サポート

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