
今回は、シンガポール在住の小野さんにインタビュー しました。小野さんは、シンガポールに移住してこられ た駐在員のご家族に対してコーチングを通してサポート を行っています。
深野:小野さん、今日はよ ろしくお願いいたします。
小野:はい。シンガポール 在住8年の小野と申します。 ライフデザインコーチとし て、「世界中どこにいてもや りたい」を叶えられる女性 を増やすために活動しています。
また、シンガポール にいるワーママ、これから働きたいママのためのコミュ ニティはたらくママ@シンガポールを運営しています。
深野:小野さんがそこに至ったきっかけや現在までの道 のりを教えてください。
小野:28歳のとき、当時お付き合いしていた男性から「シ ンガポールにある友達の会社にジョインしたい、行って もいい?」と言われたんです。結婚も考えていたので「覚 悟と確信と希望があるならいいよ(笑)」ということで、 シンガポールに行くことを決めました。2010年の3月 に彼が先に移住し、7月に入籍。私も12月からシンガ ポールでの生活をスタートさせました。
海外でも働いてみたかったのでシンガポールに来てか ら就職活動をしたのですが、私の当時の英語力は、日 常会話もギリギリのTOEIC300点という状態(笑)。
それでも何とか携帯電話の法人営業の仕事に就けたのです が、日本でやっていた仕事と比べてやりがいを感じず、「何のためにシンガポールに来たのか?」と、悶々とする日が続きました。
日本ではパートタイム型のニッチの人材派遣ビジネス の広報の仕事をやっていたんです。当時まだ珍しかった、女性の新しい働き方を提案する仕事で、専業主婦だった 方が再就職し、イキイキしている姿をたくさん見ることができました。やりがいや誇りを感じていたので、その ころの自分と比較してしまい、アイデンティティ・クラ イシスの1年半でした。
仕事でも自分一人でできることが増えるなど、少しず つ成長しているのに、過去の自分の姿と比較してしまい、 「成長・頑張り」を自分自身が認められなかったんです。
その経験から、同じような悩みを抱えている方にサポー トを提供するようになりました。 思い込みを良いものに書き換える、 目標をサポートする
深野:小野さんは具体的にどういったサポートをされて いるのでしょうか。
小野:具体的にはコーチングという手法になります。
人には大体0歳から6歳の間に、主に家庭環境で作 られた「思い込み」というものがあります。
その思い込みの中にも “良いもの” と “悪いもの” がありまして、 良いものの場合は問題ないのですが、例えば幼いころ家 庭でDVを受けていたりとかすると、子供は、「自分は そのままでいると愛されない存在だ」、と思いこむよう になるんですね。
DVはやや極端な例ではありますが、そうでなくても 親から兄弟間で比較されたこと、親が常に忙しくていつ も話を聞いてもらえなかったこと、そういったある時期 に起きた、子どもにとってはショックな出来事や思いか ら自分を制限してしまう「思い込み」が、知らず知らず のうちに作られることがあります。
「他人を優先しなければならない」や「自分は頑張る ことで価値がある(もしくは、頑張っていないと価値の ない存在だ)」といったようなものです。それがあるこ とで、自分がやりたいことに向かって真っすぐに進めな い、ということがあるんです。 私も過去にそういうものがあったので、その時精一杯 の自分の「成長・頑張り」を認める、ということができ なかったんです。 そういう人に対して、そこの悪い思い込みを良いもの に書き換える、ということをした上でその人の目標、本 当にやりたいことに向かってサポートする、ということ をしています。 深野:思い込みによって意識や行動を制限してしまうん ですね。具体的に皆さん、どんなことで悩んでいること が多いのでしょうか?
小野:もちろん悩みは人によってさまざまですが、例え ば、イライラすることが多くてつい子どもを感情的に叱 りつけてしまったり、旦那さんに対して言いたいことが あるんだけど、それが全然言えなかったりといったこと で悩んでいる方が多いですね。 あとは、自分のやりたいことが分からなくて、周りと比 べて「何で自分だけこうなんだろう」、というふうに落 ち込んでしまうというようなことがあります。
ただ話を聞き、 感謝を伝えることが大切
深野:そんなときに家族はどういうふうに対応したらい いんですか。
小野:そういうときは、奥さんの話を共感して聞いてあ げてください。奥さんの話に対して、男性は解決策を提 示してしまうことが多いんですが、それはほとんどの場合、逆効果ですね。
奥さんが求めていることってほぼ共 感・承認なんです。
答えが欲しいとか、解決してほしい わけじゃないんです。
だからまず「それを解決したいの?」っていう質問を 投げてみてください。「いや、そうじゃない」というこ とが多分返ってくると思うので、そのときは「そうだね、 大変だったね、頑張っているね」とただ共感するだけで 奥さんは喜んでくれると思いますよ。
そして、感謝を伝えることですね。本当に小さいこと で良いと思います。例えば「毎日、家事や子育てを頑張っ てくれてありがとう」、あとは出かけるときに一言で良 いので「今日も子どものことよろしく、ありがとうね。」 と言うとか、本当にその一言で救われることって本当に 大きいんですよ。
「ありがとう」と「よろしくね」の5文字の言葉で奥さ んは頑張れることは、すごくあると思います。
深野:なるほど。小野さんは今後、コーチングでどのよ うな方へのサポートを増やしていきたいですか。
小野:私の周りには、ご主人の駐在に帯同するために、 ご自身のキャリアの計画を立てられない人が多いんで す。私はどこにいても本当に自分のありのまま、ポジティ ブな部分もネガティブな部分も受け入れる自分になって 楽になれる、その上でやりたいことに向かえる、そうい う女性をたくさん増やしたいと思っています。
あとは自分がやりたいことが見つかっているんだけど どう行動していいか分からないとか、モチベーションが うまく保てない、そういう方々もサポートしたいなと思います。
深野:小野さん、ありがとうございます。 私は海外への駐在は経験したことはありませんが、出 張ベースで年間130日ほど海外出張していた時期があ りました。最も忙しい時期は、3週間ヨーロッパに滞在 し、5日間だけ帰国した後にまた3週間ヨーロッパへ出 張に行くということもありました。そういった時期は実 際、家族との関係維持を難しく感じたこともあります。
このブログを読んでおられる方は経営者の方 も多いですが、これから社員を海外へ頻繁に出張させた り、海外へ駐在させたりすることもあると思います。
その場合、本人はもちろん、ご家族へのサポートもとても 重要であることが、小野さんのお話からわかりました。
小野さんのサービスはオンラインでもサポートが受けら れます。詳しくはブログをご確認ください。
⇒ <ブログ> シンガポールで【はたらく×子育て】 https://ameblo.jp/makico0414
【Profile】小野麻紀子 ライフデザインコーチ/世界一周後、シンガポール在住 8年/キャリアコンサルタント・ワーママコミュニティ 代表として1,000名の仕事・子育ての相談経験を元に コーチの道へ。/はたらくママ@シンガポール代表
注意!これを読む前に「海外進出しよう」なんて考えちゃいけません

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執筆者プロフィール
kaigaimarketing
中小企業の海外販路開拓の専門家。『日本の技術を支える中小企業に海外で活躍してほしい』を理念に海外に進出したい中小企業のサポートに力を入れている。これまでに東南アジア、ヨーロッパ、中東など47ヶ国で販路開拓の実績がある。全く海外販売実績のない企業も対象とし、状況や要望に合わせた施策を提案できる。企画から、販売店探し・交渉・販売店立ち上げ、そして、海外事業部を設立するまでをトータルにサポートしている。
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