海外の取引先を見つけるときに活用したい公的機関

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前回は、輸出ビジネスを始めるにあたり、海外取引の流れを全体的に説明しました。今回からはもっと詳しくステップごとに掘り下げて行きたいと思います。

海外市場への進出を考え始めたら、まずこれから売り込みたい商品を選び、そしてその商品が受け入れられそうな海外市場を探すことから始まります。

基本的には、
・いつ(今でしょ!)
・どこで(輸出する国や地域)
・何を(自社のどの商品やサービス)
・誰に(輸出する相手先)
・どのように(PR方法や営業戦略等)して売りたいのか?

ここを具体的かつ明確にする必要があります。

生活習慣や文化、嗜好の違いから、どんなに良い商品やサービスを持って行っても、やはりニーズがないマーケットでの販売は容易ではありません。逆に現時点でニーズはないけれど、これから自分達の地道な営業努力で新たなニーズを現地で創り出すというパイオニア精神に溢れた企業様もいらっしゃるかと思いますが、相当な時間や労力、コストを要するため経営資源に限りがある中小企業の取るべき戦略としてはかなりハードルが高くなります。では、限られた資源でいかに効率よく自社商品やサービスが受け入れられそうな海外市場を見つけ出すのか? 昨今はインターネットの普及により海外の情報に簡単にアクセスすることが可能です。Amazonやebay等のショッピングサイトを通して海外の流行やトレンドを調査することもできます。ただ、ここではもう一歩踏み込んで、日本に居ながらにして、どの国に輸出するかを選定するにあたり輸出国の情報を収集し、延いては取引先を探すことができる窓口をご紹介します。

①JETRO(日本貿易振興機構)

名前を見ただけで、ちょっと敷居が高くて取っつきにくい感じがしますよね。でも大丈夫です、実はとっても親切丁寧なのです。そして、上記の窓口を上手く有効活用することで海外進出への道がグッと近くなります。
JETRO(「ジェトロ」と呼びます)は、輸出入ビジネスに少しでも関わったことがある方であれば、恐らく一度はお世話になったことがあるような、とても身近な存在です。
ジェトロは、日本と海外との貿易の進展を目指して設立された独立行政法人で、世界70カ所以上の海外事務所及び40カ所の国内拠点からなるビジネスネットワークを活用して、対日投資の促進、中小企業等の海外展開支援、現地の最新のビジネス情報を日本企業に提供する等のサポートを行っています。まずは、最寄りのジェトロ事務所の所在を確認しましょう。一部有料サービスもありますが、大半のサービスは無料なのでジェトロを活用しない手はない! これから輸出ビジネスを真剣に計画するためのファーストステップとして是非活用したいジェトロサービスの一例として:

・海外コーディネーター相談サービス
輸出ビジネスを展開するにあたり、海外コーディネーターが現地の感覚、目線で商品やサービスの輸出可能性について答えてくれます。現地の最新トレンドや売れ筋、市場性等の調査にとても役立ちます。

・海外ブリーフィングサービス
現地の一般的な経済事情やビジネス環境、商習慣等の情報を提供してくれます。

・海外ミニ調査サービス(有料)
輸出ビジネスの足掛かりとして、現地の企業検索や企業リストの入手、統計資料等の情報収集をしてくれます。

ある程度、輸出したい商品やサービス、輸出したい国や地域が定まってきたら:
・ビジネスマッチング支援

現地パートナー候補等の紹介、取次ぎ、アポイント取得等をサポート
・海外展示会・見本市の出展サポート
ジェトロが主催、参加する海外見本市や展示会のジャパンブースへの出展サポート

いよいよ現地のナマの声が聴きたい、効率よくバイヤーと接触したい、取引先候補を探したいと思ったら、海外の展示会や見本市への出展を検討してみましょう。ここで、いきなり輸出ビジネスの素人が単独で海外展示会に出展するのは極めてリスキー。特に人気のある展示会では、実績のない企業は小さな小間でさえ確保ができません。そこで、ジェトロでは有望と思われる展示会・見本市を選定し、ジェトロが団体としてジャパンブースを確保して、スペースを小分けして中小企業に提供しています。ジェトロが介入することで、展示会への出展申込みや手続きの手間が省け、ブースのデザインや施工、商品の輸送、通関等をパッケージで提供してくれるので、出展に掛かる負担やコストが軽減できます。場合によっては、出展費用の補助もあります。そして何よりも、他の日本企業と一緒に出展するので心強いですね。

②商工会議所

こちらでもジェトロと同様、海外ビジネスをサポートしています。東京商工会議所では海外駐在経験が豊富なコンサルタント(中小企業診断士)による無料の海外ビジネス相談を受付けていますし、各地の商工会議所でも海外展開をサポートしており、専門の支援アドバイザーの紹介やジェトロと連携した支援等もあります。
また、商工会議所会員企業限定ですが「海外からの引き合い情報掲載サイト(CCI-IBO)」を活用することで、「新たな輸出先を探したい」、「海外での販路開拓を行いたい」企業が海外企業からの引合いを検索したり、海外での販路開拓に向けて自社プロフィールを発信することができます。海外の商工会議所会員同士の交流も期待できるので、是非上手く活用したいですね。

日本も国を挙げて各産業における海外展開を後押ししており、輸出ビジネスには追い風が吹いています。上記のような窓口を有効活用し、海外に精通した専門家からの情報や支援を得てしっかり準備をすることで、海外への挑戦は楽しく安全なものになります。まずは行動あるのみ!早速ドアを叩いてみましょう。
当サイトでもこれから輸出ビジネスをはじめる中小企業様を対象に、役立つ情報をどんどんご紹介していきます。

次回は貿易を始める前に必ず知っておきたい法令や規制について解説します。

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