三国間貿易の保険で失敗しないための5つのポイント

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近年、三国間貿易(仲介貿易)が増えています。これは生産や調達の拠点が海外に移転さるケースが増えたことが理由としてあげられます。ここで気を付けたいのが、貿易取引条件です。つまり、建値の取り決めについてです。

例えば、A国の輸出者(仕入先)と日本のB仲介者とCの輸入者(販売先)という三国間の建値を考えるとします。この場合、基本的にB仲介者とC輸入者の建値は、CIF(CIP)、またはDDU、DDPします。またB仲介者とA輸出者の建値は、EWXかFOB(FCA)にする必要があります。

三国間貿易の保険で失敗しないための5つのポイント

B仲介者とA輸出者の建値はEWXまたはFOB(FCA)にする必要があると前述しました。これが、もし建値をCIFとした場合、どのようなリスクがあるのでしょうか?実際、これを知らずに取引を始めてしまうと取り返しのつかない問題に発展してしまう可能性があります。それはなぜ起こってしまうのか?今回はそのような事態を避けるために、確実におさえておきたい5つのポイントについて解説いたします。

1.保険金額は輸出者の販売金額でかける

CIFの場合、輸出者(仕入先)が貨物海上保険を掛けることになります。つまり、輸出者(仕入先)が自分たちの販売金額で保険料をかけます。ですから、仕入金額ベースの保険金額が支払われることになります。そうなると、輸入者の購入金額で保険金がカバーすることができません。すなわち100%の補償が得られないということになります。

2. 仕入れ価格が保険証券に記載される

保険証券(Certificate)には保険金額(CIFx110%)が記載されます。これによって、輸入者(販売先)に仕入価格が知られてしまうことになります。

3. 仕入先の名前が輸入者にわかってしまう

保険証券には輸出者名が記載されています。これによって、輸入者に仕入先の名前がわかってしまいます。知られたくない場合には十分注意が必要です。

4. 輸入通関の許可がおりないことがある

輸入国・地域によっては通関制度が異なります。適切な保険料、つまり仲介者から輸入者への販売金額ベースの適切な保険金額による保険料でなければ、輸入通関の許可が下りないことがあります。

5. 仕切り価格が知られてしまうことがある

仮に輸出者がフォワダーを指定すると、インボイスの問題が発生します。仲介者サイドで船積書類のハンドリング・コントロールができず輸出者のインボイスが輸入者に送付されてしまいます。結果的に輸入者に仕入価格が知られてしまうという可能性があります。

いかがでしたでしょうか?三国間貿易において貨物海上保険の手配を輸出者が行った場合、トラブルの原因になります。このような失敗をしてしまうと2度と取引ができなくなってしまうこともあります。そのような失敗をしないよう、今回解説しました5つのポイントを確実に理解しておくようにしましょう。

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